ジフルカンは小児への点滴にも使用出来る

ジフルカンはファイザー株式会社が製造販売する、アゾール系の抗真菌薬です。
抗真菌薬は真菌(カビ)が感染して起こる病気の治療に使われる薬で、ジフルカンの有効成分名はフルコナゾールといい、真菌血症や呼吸器真菌症、消化管真菌症などの深在性真菌症(内臓真菌症)の治療に用いられ、中でもカンジダ属とクリプトコッカス属が原因となっている疾患に特に有効とされています。
ジフルカンは成人だけでなく小児にも使える薬であり、医療の現場でよく使われている薬です。
多くの抗真菌薬がある中でこの薬が良く使われる理由は副作用の発現率が低いことや、吸収が良くて肺や髄液に高濃度に移行出来ることなどがメリットだからと言えるでしょう。
ジフルカンの小児用法・用量が追加されたのは2011年5月のことで、その時はこの薬にはカプセル剤と点滴用の静注液が製造されていました。
しかし、小児の用法・用量が経口抗真菌薬の中で初めて承認されたジフルカンに対しては、厚生労働省からカプセル剤を飲むことが難しい乳幼児や嚥下障害のある患者にも飲みやすい新しい剤形のものを作るよう要請があり、その後、ドライシロップ剤が開発されて承認されることになりました。
深在性真菌症は免疫力が低下している人に発症することが多い病気であり、手術を受けた後の患者さんや抗がん剤、免疫抑制剤などを投与されている患者さんではこの病気が起こるリスクが高まります。
ジフルカンを点滴で投与する場合、重篤な状態の患者さんであれば体内の水分量や電解質量のバランスに注意する必要がありましたが、現在は同じメーカーからホスフルコナゾール注射液という、ジフルカンをリン酸エステル化し、水溶性を向上させたプロドラッグが発売されており、ジフルカンが点滴静注が必要なのに対してホスフルコナゾールはボーラス静注が可能であるなどのメリットがある製品となっており、こちらも有効に利用されています。